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櫓の上に音頭取り(歌い手)さんが立ち上がり
おもむろに歌いだします。
面白いもので、人の輪が出来、準備が整って歌いだすのかと思いきや、
音(歌だけで)が鳴り出し、誰が始めるともなく踊りだすのです。
最初は数人。





みるみる人が増えていきます。
目の前のおばあさんがタイミングを見計らい
歩き、輪に加わり踊りだしました。
音を聞くと体が反応するのでしょうか?





人が増えると輪が二重にも三重にもなります。
壮観の一言に尽きます。
他の町内の人も混じっています。





ちょと忘れてしまいましたが歌詞もユニークです。
歌い手の即興の歌詞も混じっているとか。









一時間強位踊っていたでしょうか。
ふと気が付くと少しテンポが変わってきました。
「ザンザ」という少しアップテンポです。
振りも、飛んだり跳ねたりやや激しいですね。
このザンザにも3種位あるそうです。

これをしばらく見、引き上げました。
昔は一晩中踊っていたそうです。
因みにかつて四夜連続で祭り、踊りがあり
二日目に獅子舞があったとのこと。
そしてそのイベントが春夏とあったそうです。





道路から神社を見上げたところ。
周りの暗い山村とのギャップが見えます。
小さい田舎とは言え営々と受け継がれてきた
荘厳さを漂わせる行事と言えるでしょう。



        〈取材を終え〉

長い歴史と言いましたが実は去年10年ぶりに復活したそうです。
無論人口の関係で閉じていたんですが、
村長さんが発起してがんばったそうです。

私も小さい頃近所で獅子舞を見たりしたんですが、
天狗も居るのはここが初めてでした。
獅子舞と言うと正月の、めでたい、景気のよいイメージですが
ここのは全く違いました。奉納の『神事』なのです。
どこか荘厳で、内容にたくさんの「いわれ」が
含んでいそうですね。

なんとかこの素晴らしい行事を首長さんや住民の皆さんの
力で存続させていただきたいです。

村にコンビニも信号機もありませんが。




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